紫の君
世間は夏休みに入ったのだろうか?
夏休み、ああ、高校時代の悲しい思い出が…
モチロン、大バカ兄犬のせいで。
あいつは、大きいだけでなく藻藻・マッキーに負けないほど毛深い。
あいつのすねに蟻が入り込んだら迷って餓死するに違いない。
犬がタライに水を入れると喜んでバシャバシャ遊ぶように、、一日に何度もシャワーを浴びる。
その日、ああ
友人が遊びに来ていたのだが、外出から戻った馬鹿犬はシャワーを浴びてパンツいっちょのまま家中を歩き回り、
「やぁ、いらっしゃい!」
その時はいていたパンツは、元は紺色だったのだが何度も洗濯するうちに色が抜けて葡萄のような色になっていたのだ。
その後、友人達は兄のことを
紫の君
と呼んで、2学期以降も恥をかきとおす羽目になった。

