Black Lizard
入浴中、薔薇の花びらのかげに アレを発見して 三島由紀夫の「黒蜥蜴」の1シーンを思い出した。

江戸川乱歩の黒蜥蜴を、三島由紀夫が戯曲化したモノだ。
誘拐予告時間を待つシーンで、 原作では
「恐ろしいからこそ待ち遠しい一時間が、トランプのおかげで、つい知らぬまにたって行った。」と一行で書いているところ、大きく膨らませて 探偵と女賊のオサレな犯罪問答シーンとなっている。
明智「彼女は薔薇の花が好きだ。」

"犯罪者の資格"について、薔薇の花束を貰った女3パターンで説明する。
明智「…頬を寄せて香りをかぐ。すると彼女は突然、花びらのかげに忌まはしい虫の姿を発見する。彼女は、かたはらの燃えてゐる暖炉の中へ、悲鳴共に、花束を放りこんでしまふ。かういふ女は犯罪を犯しません。」
戯曲「黒蜥蜴」三島由紀夫作
お風呂で 思わず薔薇ごとバスタブの外へ投げ捨ててしまった時、このセリフを思い出した。
そりゃ~ワタクシは 犯罪は犯しませんわ。

第二の女-冷静に虫をつまんで炎の中へ捨て、きれいになった花束の香りを改めて嗅ぐ。
第三の女-優しいので虫も殺したくないし花束も焼きたくない。思い余った末に、花束をくれた犬の後ろへ廻って 可哀想な犬の背を突き飛ばし、顔を真っ黒に焼いてしまう。
お気の毒に、犬。
薔薇の花をプレゼントして顔を焼かれてりゃ世話ないな…
モチロン、第三の女が"優しい魂に忠実なあまり"犯罪者の資格を持っているという説なのだが、このロマンチックな説が女賊 黒蜥蜴を感動させる。
丸山明宏主演映画でこのセリフに接してからずいぶん経つが、未だに良く分らん説だ。
いつか分る時が来るのだろうか?
もっと、浪漫チックな生活をしなきゃね!

新潮社 三島由紀夫全集23に載ってるヨ。
美しい本も好き。
風呂上り、どうしてもこのシーンが見たくなって美輪さんの黒蜥蜴のビデオをゴソゴソ出してきて見る。
Black Lizard (ウチのはUSA版。日本では探したけど見つけられなかった~)
昨日も一人だったので、朝からリンゴとオレンジ1個ずつという、動物園の小猿並みの食事だった。
ビデオ見ながら、マッキーの四国土産のじゃこ天をつまみながら プレミアムモルツをグビッといったよ。
浪漫チックぢゃねぇな・・・
.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜
ラクエル ウェルチの『Black Lizard』があるらしいので是非見てみたいのだが、Yahoo USAで検索しても 引っかかるのは美輪さんの方ばかり…
(岩瀬庄兵衛役がオーソンウェルズらしいよ)
アメリカでの美輪さんの黒蜥蜴の解説は面白い。
まず、美輪さんの説明が
『Japan's most famous female impersonators, Akihiro Maruyama』
日本一有名な女装者?でいいのかな?
『Transvestite actor Akihiro Maruyama』
女装男優?でいいのかな?
確かに その通りではあるが…σ( ̄∇ ̄;)
で、美輪さんのことをこの様に説明済みにもカカワラズ、作品の説明の中で 黒蜥蜴が 『He~』だったり『he/she~』だったり…。
だいたい、映画のジャンルが『ゲイ』ってなってる時点で明智の立場が…。ミステリィだと思われてないのか。("カルト"や"ロマンス"で紹介しているところもあり)
面白いので自分的メモ
WPFS Movie DatabaseのBの項
IMDBのkurotokage
Yahoo Movie
映画館で1回見ただけの『黒薔薇の館』が向こうでも上演されていたのはビックリ。アメリカのオタクパワーかっ

コメント
小ブさんお久しぶりでーす(^o^)ノ
今日久々に会社の犬達が総動員していなくなりました。
最近ずーーっと退社時刻ギリギリまでいるものだからネットが思うように出来なくて本当にストレスが溜まったわ!
小ブさん、三島読まれるんですか?
私、恥ずかしながら三島を読んだのってつい最近なんです。
そしてその文章の美しさに非常に感銘を受けたわけでございまするする。
やはり「だてにゲイじゃないな」ってくらい耽美的な小説に感動いたしました。(読んだのは「豊饒の海」シリーズです)
その三島&美輪様がタッグを組まれた「黒蜥蜴」はそりゃあもう耽美の極みなんでしょうね。
今日会社のパソコンで「勝負」と打とうと何度も変換キーを押してみたのですが、出てきたのは「小ブ」のみ。
私が会社を辞める時にはこのパソコンも持ち出さなければならないかも・・・( ̄∇ ̄;)
投稿者: MAKIMI | 2006年03月29日 16:37
MAKIMIさま こんにちわ~♪
私も恥ずかしながら、三島作品 そんなに読んでないんですよ。
作品よりも、「どうして切腹したんだろう?」と彼の人生の方に興味があって、周囲の人が三島由紀夫について書いた本の方から入りました。
>やはり「だてにゲイじゃないな」
先日亡くなった福島次郎さんの「三島由紀夫 剣と寒椿」も読みましたぁぁ。ご遺族からのクレームで発禁になったのも肯ける濃い内容で・・・
>その文章の美しさに非常に感銘を受けたわけでございまする
レエスの服なぞ着て、テラスでお茶をいただきながら読みたい文章ですよね。
全集を出してきたついでに戯曲を1つ読み返してみたのですが、美し過ぎてと言うかご馳走過ぎてというか、読み終わる頃には(美文で)お腹いっぱいって感じでした。まだまだ 美しいものを堪能しきれない未熟な自分を痛感いたしました。
>「小ブ」のみ。
いやん、ご迷惑をおかけしておりまする。
学習機能の高いパソコン君ね!
>退社時刻ギリギリまでいるものだから
ホント 邪魔くさいですよね。よく分かります。
投稿者: 小ブリーダー | 2006年03月30日 12:45