幽霊男-角川文庫
舞 台-東京 神田神保町 共栄美術倶楽部 1月22日夕方~
執筆終了-昭和29年 50年前
横溝正史-52歳
24時間金田一で放送されるので、また読み返してみた。
あまり印象に無く、誰が犯人か1/3位まで思い出せなかったほどだ。
なぜ『幽霊男』(ゆうれいおとこ)なのかというと、犯人と思われる男のペンネームが『佐川幽霊男』(さがわゆれお)だからだ。
舞台となる共栄美術倶楽部はヌードモデル仲介業者で、モデルさん達が次々に殺されていく話だ。
殺されたヌードモデルの足だけが(撮影会場の)美しいお花畑に置かれているシーン、残りの体が池で湯浴みのポーズを取っているシーンが印象的だ。
切断された上半身が池から出ているのは、犬神家と逆だな。
金田一耕介がホテルのボーイに扮して出てくるという、明智小五郎的シーンもあります。
珍しいよね、金田一さんの変装。
晩年の作品であり、しかけも複線も良く出来ていると思うが、良く出来すぎていて(矛盾が無くて)あまり印象に残らない。
犯人の動機が(ワタシ的には)大した事ないからかもしれない。
横溝的おどろおどろしさ(怨念とか)は全然ない。
<今回の不適切Word>
「旦那、もし、それがほんとうなら、あっしに顔を見せて下さいよ。あっし、そういうむごたらしいのを見るのが大好きで・・・・・」
P-170~171 生き人形つくりの名人・河野十吉→包帯の男(幽霊男)
次回のいけにえの人形を名人にオーダーに来た幽霊男。
なぜ顔に包帯をしているのかとたずねられ「女に硫酸をかけられた」とごまかしたところ、名人のお言葉。
名人は名人でも、お化け屋敷などの血みどろな生き人形を作らせたら右に出るものが無い-という方なので。
「マダムは三ぶにあいにきてくれたの?また三ぶを愛してくれるの?ねえ、そうなんだろ?三ぶは・・・・・三ぶはうれしい」
P-187 大病院の外科医長 高名な医学博士・加納三作博士→ヌードの女性
どうしたんだ加納博士!壊れちゃったのか!!
三ぶって、あんた・・・