三本指の男-東横映画
<ネタバレあります>
原 作=本陣殺人事件(昭和21年)
映画公開=昭和22年12月 57年前(執筆の翌年)
金田一 =33歳
片岡千恵蔵=43歳
一柳糸子 =杉村春子
白木静子 =原 節子
金田一映画の記念すべき第一作。
この映画も2年後の獄門島も執筆終了の翌年公開されている。
当時、片岡千恵蔵と原節子で映画にしてもらうって、渡辺謙と黒木瞳で映画化してくれるのと同じ様な感じなのかな。
当時の探偵映画をケーブルTVで色々見ることができるが、片岡金田一作品はその中では鑑賞に耐えうるものだ。昭和27年の「毒蛇島綺談 女王蜂」なんて、録画したテープを踏み潰そうかと思ったくらいだ。
女王蜂は酷すぎるにしても、当時 生活が豊でない人々が 金を払ってこんなものを見に来たのかと思うと、お気の毒で涙が出るような作品ばっかりだ。
そんな中で、片岡金田一モノ、特にこの三本指の男はそれなりの娯楽映画になっていると思う。
原作と同じ犯人・トリックではいけない風潮だったのか、この映画も原作とはかなり異なっている。
なんたって、三本指の男はアノ人だし…
なんで、三本指の男になるかなぁ。その発想にこそ驚きがあるよ。
「なぜ?」と問うたら、その答えは「千恵蔵だから」しかないね。
トリックは、密室じゃなくて 母屋と離れの間に秘密の地下通路があったという 怪盗ルパン的なトリック。
故に犯人も新家の兄さん夫婦になってしまったのでした。
原作では醜女の白木静子が、その綺麗な"名前"故か原節子さんが演じ、金田一の助手として爽やかな恋愛をスタートさせる。
終戦後の設定になっており=映画公開時とリアルタイム、当時の風俗が見られるのも、楽しみの一つ。
結婚式シーンがあるので、嫁入り道具がトラック2台で運ばれていくところや、花嫁衣装や、ハイカラな久保家のインテリア、花嫁が到着するところを村人(特に子供)が見に集まっているところなど。
当時は、
女性にぶっきらぼうで「はっはっはっ」と大声で笑う快男児が"モテル男"のタイプだったのかなぁ。
アタシはイヤ