おしどり探偵-早川書房
Partners in Crime
探 偵-トミー&タペンス
発 表-1929年 77年前
著 者-アガサ・クリスティー

クリスマスプレゼント♪
<あらすじ>
暇をこいてるトミー&タペンス夫妻に、秘密情報局の長官から「ブラント国際探偵事務所」の仮所長を頼まれる。この探偵事務所はロシアスパイの出先機関と思われ、スパイからの接触を待ちながら、探偵事務所を運営してくれということだ。
探偵業務に素人な二人は、小説の名探偵を真似て依頼を解決していく短編集。
☆☆☆
ホームズのパロディ・パスティーシュ集「シャーロックホームズの災難」に、おしどり探偵から「婦人失踪事件」が収録されていて、おしどり探偵にはロジャー・シェリンガムを真似たものもあると知り買ってみた。
15の短編が収録されており、ホームズ・ブラウン神父・隅の老人・ロジャーシェリンガム・フレンチ警部・ポアロなどがお手本?にされている。
他の探偵さんは自分が知らないので「真似されてるのかどうか」わからないが、十分楽しい作品だった。
特に良かったのは2つ。
ホームズは、似ているというより「ホームズが言いそうな事」が沢山出て来て笑えた。
一番はブラウン神父の『霧の中の男』。
プロットも独特の雰囲気も、本当にブラウン神父モノっぽい!!
ロジャー・シェリンガムが真似される話は
『牧師の娘』The Clegyman's Daughter
タペンスがロジャーの真似ってことらしいけど、元々おしゃべりだし、特にロジャー・シェリンガムっぽいところは無いように思う。
名前が出てきただけって感じですかね。
ロジャーの真似するなら、情報収集だといって牛に会いに行って欲しいね、タペンス。
☆☆☆
<『婦人失踪事件』についての疑問>
「シャーロック・ホームズの災難[上]」を読んでから「おしどり探偵」を読んだ訳だが・・・
ホームズテーマの『婦人失踪事件』は両書に掲載されているが、内容が違うっ
「シャーロック・ホームズの災難[上]」の方は、「おしどり探偵」に載ってる
『桃色真珠紛失事件』の ①最初~依頼人がトミーの部屋へ入ってくるまでの部分に、
『婦人失踪事件』の ②依頼人に会ってから最後までの部分
を合わせたものになっている。
①にはホームズの名前が出てくるので、編者のエラリー・クイーンがくっつけちゃったのだろうか?
☆☆☆
ハヤカワ文庫<クリスティー文庫52> 2004年4月15日発行
訳:坂口玲子